開店準備
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2006年(平成18年)3月24日、阪急百貨店は博多駅ビルへの進出に向けて九州旅客鉄道と本格的な交渉に入ることを取締役会で決定して 同年4月3日に正式に合意したことを発表した。食品・ファッションやターミナル立地に強みを持つ阪急百貨店にJR側が魅力を感じ、井筒屋が核テナントにこだわらない姿勢を示したことで阪急百貨店も中断していた出店交渉を再開し、合意に至った。 博多出店によって最大で年商450億円を見込んでいた髙島屋は共同会見に対し、「声を掛けたJR側から交渉を打ち切るのは不誠実」と抗議したものの、出店断念で浮いた費用を阪急百貨店などとの競合で競争力が落ちた大阪店などの投資に振り向けるとした。 一方、当時の阪急百貨店は九州ではなじみが薄く、この4月3日の記者会見では阪急百貨店の椙岡俊一会長も「当社は九州ではニューフェイス」と述べた。当時全国最大手だった髙島屋や既存の福岡の百貨店に比べ、ブランド力が課題の一つとされていた。また、当初計画の営業面積だった約40000m2では地域一番店の岩田屋はおろか、二番手の博多大丸よりも小さく、乗降客数でも博多駅は名古屋駅、京都駅に水をあけられていた。この面でも、うめだ本店やほかのJR駅ビル百貨店であるジェイアール名古屋タカシマヤ、ジェイアール京都伊勢丹などに比べて不利とされており、最も大きい神戸阪急(2代目)を含めても年商200億円以下の支店しか営業していない阪急百貨店に当店が運営できるのかいぶかしむ声もあった。加えて、阪急うめだ本店の建て替えや西宮阪急に人的資源が割かれ、当店の開店準備に対する余裕がないとの見方も存在した。
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