長距離利用の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 01:00 UTC 版)
※この項は振替輸送ではなく一般的な他経路乗車(迂回乗車)についての解説です。 JRグループでは乗っていた列車が途中で運転を打ち切られた場合、他のJR線を経由して旅行を継続できる救済制度が設定されている。乗っていた列車が特急や急行だった場合、後続の同種の列車に乗車できるほか、迂回乗車中も可能な限り元の列車と同じ種別・設備を利用することができる(乗車後であれば「急乗承」、指定列車乗車前であれば「事故列変」と俗に呼ばれる扱いとなる)。区間や状況によっては追加料金無しで新幹線を利用することができる場合もある。この場合、車掌や駅員に利用可能な迂回経路や列車を確認し、乗車券や特急券・急行券に証明を受ける必要がある。 寝台特急の場合は、例えばサンライズ出雲・サンライズ瀬戸の運行を途中駅で打ち切りになった場合は岡山駅〜東京駅間の特急料金とのぞみの指定席料金の差額分が返金される。 乗車中、目的地までの区間に災害や事故が発生し、復旧が長引くと判断された場合は、旅行を中止して無料で出発駅に戻ることのできる制度もある(無賃送還)。この場合、使用中の乗車券や特急券・急行券は出発駅で無手数料で全額払い戻しを受けられる。この場合、乗車券については、途中下車等ある場合には全額の払い戻しにならず、使用が完了している料金券については、払い戻しの対象にならない(ただし、送還の際に同級の車両に乗車できる)。 また、不通区間を含む乗車券で、不通区間をJR旅客鉄道以外の交通手段で移動する場合(当該区間の運賃等は別途負担)は、事前に申し出て不乗証明書の交付を受けることで、旅行後に不乗区間の運賃の払い戻しを受けられる。
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