長征4号乙(CZ-4B)
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長征4号乙 (长征四号乙火箭, CZ-4B)はChang Zheng 4B, CZ-4BやLM-4Bとしても知られる中国の人工衛星打ち上げロケットである。太原衛星発射センターの打ち上げ施設から打ち上げられる3段ロケットで主に低軌道や太陽同期軌道へ衛星を投入する用途に用いられる。最初の打ち上げは1999年5月10日でFY-1C気象衛星を打ち上げた。2013年12月23日時点までで計20機が打ち上げられている。長征4Bは長征4Aを改良した3段式の液体ロケットで、全長45.58メートル、直径3.35メートル、低周回軌道へのの打ち上げ能力は2,800キログラムである。常温で貯蔵が可能であるが有毒なUDMHとN2O4を推進剤に使用している。また、フェアリングを大型化すると共に、誘導制御システムを電子式に更新。通信・制御・追尾系の改良、司令破壊系の小型軽量化、2段エンジンのノズルを高空性能が良いものに更新、2段の推進薬管理システムを改良して予備の推進薬量を減らすことで打上げ能力を向上させた。 2013年12月9日に打ち上げられたCBERS-3の打ち上げでは、3段エンジンの燃焼が予定よりも11秒早く終了したため、衛星軌道に投入できず打ち上げは失敗した。これは長征4号ロケットとしての初の打ち上げ失敗となった。
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