配分上限ルールの廃止とブックビルディング方式への移行とは? わかりやすく解説

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配分上限ルールの廃止とブックビルディング方式への移行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/12 13:18 UTC 版)

配分上限ルール」の記事における「配分上限ルールの廃止とブックビルディング方式への移行」の解説

このルール1992年12月に、新規公開時の配分について一部入札方式導入されたことに合わせて実施されルールであった。しかし、導入後、この数値基準反すことなく行われた配分中にも一部投資家から不公平として問題視される例が現れた他、入札回数上限数の制限のために、本来価格決定能力において相対的に高い能力があるとされる機関投資家等が配分を受ける可能性事実上排除する制度となってしまっていたことやその結果として、個人投資家中心とする入札が行われた結果企業価値比べて過度に高い評価受けた公開価格による落札がなされやすい状況にあることが指摘された。そこで、より厳格な規制求められた。 そこで、証券取引審議会において、前述株価形成上の問題指摘されあわせて株式等の発行市場について、公正・妥当な価格形成機能維持させつつ、期待される資金供給力をより十全発揮させていくとの観点から、株式新規公開等における発行条件決定募集売出し方法及び配分ルールあり方についての見直し検討すべき」として、新たな価格決定方法模索することが行われた。 これを受けて配分上限ルール及びその根拠となる一部入札制度代わる新たな方法検討された。さらに、1997年3月には、日本証券業協会において「株式公開制度改善策ブックビルディング方式の導入に関する要綱」を取りまとめ、さらに同年6月証券取引審議会においても、「証券市場企業資金調達当たって期待されている役割を適切かつ効率的に果たしいくためには、株式等の発行市場における諸規則・諸慣行について不断見直し行っていく必要がある」との考え基づいて取引所上場銘柄店頭市場銘柄におけるIPOの際の価格決定方式としてブックビルディング方式導入すべきであるとされた。 この結論受けて東証大証など各証券取引所及び日本証券業協会では規則改正行い新たにIPO時に公開価格決定方式として、「国際的に整合性があり、市場機能による適正な価格形成期待できるブックビルディング方式1997年9月から導入し一部入札方式と、それに紐付いた配分上限ルール廃止されることとなった

※この「配分上限ルールの廃止とブックビルディング方式への移行」の解説は、「配分上限ルール」の解説の一部です。
「配分上限ルールの廃止とブックビルディング方式への移行」を含む「配分上限ルール」の記事については、「配分上限ルール」の概要を参照ください。

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