邦国の義務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 05:38 UTC 版)
帝国貴族である諸侯の領地である有人星系、すなわち邦国(アイス)内部の有人惑星を統治する領民政府には、いくつかの義務がある。 領主や帝国との交渉役である「領民代表」を選出すること。一応は邦国のトップの立場である人間が望ましいが、帝国はそこまでは干渉せず、純然たる交渉役でも構わないようである。ただし帝国の側では、領民代表を邦国のトップとみなして扱う。選出方法は、領民が認めるものであれば既存の政府主席、世襲の王、選挙、指名、籤など、何でもよい。ただし、あからさまに帝国に叛逆の意志を示す者や、何らかの理由で領主が拒否する者は認められない(領主は拒否権を持つ)。領民代表の地上世界側での呼称は自由であり、「大統領」や「首相」などは無論、「皇帝」を名乗ろうとも、帝国はそれに関与しない。独立国としての体裁を保つ目的で(帝国を外交相手である外国とみなして)「外務大臣」と称しても構わない。変わったところでは、アーヴを生体機械と定義した上で、領民代表をその「保守責任者」と称する地上世界もある。 平面宇宙航行の可否を問わず、星系間を航行できる宇宙船(メーニュ)の所有は一切禁止される。領民個人はもちろん、領民政府であっても所有は認められない。ただし、星系内の航行に限定された非武装宇宙船に関しては領主の許可があれば、所有可能である。 帝国星界軍の募集事務所(バンゾール・ルドロト)の設置。領民の星界軍への参加は、強要による徴兵ではなく、本人の自由意志による志願が原則であり、領民政府や領民代表もこれを妨げてはいけない。ただし、星界軍に入隊しないようにというプロパガンダを行う程度なら黙認されている。なお、募集事務所では志願兵の受付のほか、移民を募集する他の邦国や家臣を募集する領主、帝国の官僚機構などへの人材斡旋も行う。募集事務所を通さない星系間での移民は、原則として禁止されている。
※この「邦国の義務」の解説は、「星界の紋章」の解説の一部です。
「邦国の義務」を含む「星界の紋章」の記事については、「星界の紋章」の概要を参照ください。
- 邦国の義務のページへのリンク