近年の競技車両のセンターロックハブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 09:47 UTC 版)
「センターロックホイール」の記事における「近年の競技車両のセンターロックハブ」の解説
最新のセンターロックホイールのほとんどは、1つの大きな六角ナットでハブに固定され、中空のテーパーシャフトは、ホイールをハブの中央に配置される。トルクは、ハブとホイールの境界面にあるピンと対応する穴によって伝達され、保持ナットは固定するのに大きなトルクが必要なため、強力なインパクトレンチ(「ホイールガン」とも呼ばれる)またはハンドルの長いトルクレンチを使用して締める。このタイプのホイールは、NASCAR、フォーミュラ1、ツーリングカーなど、多くのレーシングカーで使用されている。上記のように競技車両では車両の左右でネジ山の向きが異なるが、SUPER GTレースでは左側は「の」の字に回し、右側は「の」の字の反対回しの「後ろ締め」がトヨタ、ニッサン、BMW、ランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェ、アウディだが、正反対の「前締め」がホンダ、メルセデスと仕様が別れている。センターロック機構の設計には、メーカー間で多少のばらつきがあり、特にポルシェは、RSスパイダーや911ターボなどのレースカーやロードカーで使用するための独自のセンターロック設計を開発した。 フォーミュラ1カーでは、個々のコンストラクターが独自のセンターロックハブとナットの規格を使用する場合があり、これらには、トルク伝達とピットストップ速度を向上させるために、ナットを締めるために使用されるツールと連動するように設計された、独自の特殊な形状のナットが付いていることがある。ナット自体は、ハブから取り外された後、ホイール内に保持するメカニズムを備えている場合があり、ナットの紛失を防ぎ、ホイールの交換をさらに合理化できる。FIA規則では、メーカーがさまざまな方法で実装しているF1センターロックハブに追加のロックメカニズムを含めることも義務付けている。
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