近代格闘技と鉄槌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 14:24 UTC 版)
本来空手の型にある技は武器術を含むため、素手を基本にした本土の“空手”においては使えない技術と思われており、実際に近代の空手家の中には軽視する者も多かった。 しかし、近年盛んに各団体で大会が行われている総合格闘技では、寝技での攻防において鉄槌打ちの有効性が再評価されつつある。これは相手の顔面に向け拳を振り抜く必要があるグラウンドパンチに比べ、鉄槌打ちは脇を締めて打つことが容易で、短い距離でも強く打つことが可能であり、自らの体勢を崩さずに攻撃を続行できる点が大きい。また、拳と比較すると肉厚のため痛めづらく、見た目以上に防御が難しくダメージも大きい技であるとの声もある。 また、K-1などボクシングに比べ規制の緩い立ち技格闘技でも、コーナーに詰まった相手に対しチョッピング・ブロー(打ち下ろしのストレート)よりも打ちやすい鉄槌打ちを使う選手がいる(ボブ・サップ、ドラゴなど)。ただしこれは厳密にいえば反則であり、目に余る際は警告、もしくは減点の処分がなされる可能性がある(K-1インターナショナルルール・第6条【反則技】第1項より)。
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