車載以外の全ての民生用SoCから撤退とは? わかりやすく解説

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車載以外の全ての民生用SoCから撤退(2013年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 01:54 UTC 版)

ルネサスエレクトロニクス」の記事における「車載以外の全ての民生用SoCから撤退(2013年)」の解説

「R-Car」はARMコアとする旧NECエレ車載向けSoCEMMA Car」を引き継いだのである2011年当時ルネサス車載SoC事業は、SHマイコンコアとする旧ルネサスの「SH-Navi」が過半占めており、市場シェア国内97%海外57%と圧倒的であったが、新生ルネサス次世代車SoCにおいては、このSH-Navi打ち切ってEMMAベースにするという、思い切った事業判断行った1990年代後半から2000年代にかけて栄華誇ったSHマイコンは、2011年時点においてはもはや車載でしか使われておらず、スマートフォンデジタル家電などの民生用機器とリソース共有するために、ARM(Cortex-A9)の搭載はもはや必須事項となっていた。またSHマイコン那珂工場でしか製造できないことから、2011年3月東日本大震災那珂工場被災した際に車載SoC供給できなくなったのに対し、R-CarはTSMCでの委託製造ができるため、複数工場生産する「マルチファブネットワーク」を構築できるという利点もあった。この判断成功しルネサス車載LSI世界シェア2014年時点で7割に達し2014年には先進運転支援システムADAS)対応R-Carの第1世代である「R-Car V2H」をリリースすることができた。 「R-Home」も、NECエレデジタル家電向けLSIEMMA」を引き継いだのであるが、アーキテクチャは「MIPS32 4KE」から「Cortex-A9」に変更されている。世界初となるデジタル放送受信用のSTB向けSoCとしてNEC時代1998年発売された「EMMA」は、DVDブルーレイプレーヤーレコーダーデジタルテレビなどの機能1チップ実現するSoCとして非常に広範囲採用され2011年2月には累計1億個を超えるほど普及したが、ルネサス時代2011年発売された「EMMA3SE/P」を最後に「R-Home S1」にバトンタッチされた。2012年発売された「R-Home S1」も、デジタルテレビ家庭用マルチメディアサーバ用として、EMMA時代と同じ月産100万程度想定していたが、「R-Home S1」は全く採用例が無く2013年まで事実上消滅した携帯向けの「R-Mobile」は前述通り失敗しており、ルネサス携帯向けSoC家電向けSoCから撤退した。こうしてルネサスは、産業革新機構傘下となる2013年までに、車載を除くすべて民生用SoCから撤退した

※この「車載以外の全ての民生用SoCから撤退(2013年)」の解説は、「ルネサスエレクトロニクス」の解説の一部です。
「車載以外の全ての民生用SoCから撤退(2013年)」を含む「ルネサスエレクトロニクス」の記事については、「ルネサスエレクトロニクス」の概要を参照ください。

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