谷口の失踪から倒産に至るまで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 19:03 UTC 版)
「ふるほん文庫やさん」の記事における「谷口の失踪から倒産に至るまで」の解説
「ふるほん文庫やさん」は2007年に広島県三原市へ本社を移転し、JA三原の店舗兼倉庫で営業を行っていた。広島県三原市は谷口が高校を卒業するまで過ごした自身の出身地であり、経営を見直すために初心に返るつもりで三原市を移転先に選んだものと思われる。 社長の谷口にはワンマンな面が目立ち、自身もそれを自覚していた。本人も自著『ふるほん文庫やさんの奇跡』の中で自身のワンマンぶりについて触れている。これが特に顕著に現れ始めたのは経営悪化に伴う三原市への移転以降である。 移転後も経営環境は改善されず、業を煮やした谷口は当時、同社役員だった男性社員に対して経営悪化を理由に事ある毎に必要以上に厳しく叱責するなどの言動が目立ち、元従業員や購買者らの証言によると、谷口は常に客の居る前でも平気で怒鳴り散らしていたという。 谷口のこのような言動に耐えかねた男性役員が、後に店内で首つり自殺しているのが発見されたため、谷口の言動を苦々しく感じていた元購買者らを中心に谷口に対するバッシングが起こり、これが決定的な客離れを形成する形となって業績はさらに悪化。主要な男性役員を失ったことや、「次は我が身」と身の危険を感じた従業員の相次ぐ退職で経営が成り立たなくなったため、店舗は2011年5月に営業を停止した。 谷口は約40万冊にも膨らんでいた在庫を放棄して、金銭的価値の高いめぼしい物を換金して逃亡資金に充て、家賃を滞納したまま2012年1月を最後に失踪したと毎日新聞が報じている。 貸主であるJA三原は約40万冊にも及ぶ在庫について全て焼却処分する意向を示し「価値が在るのか無いのかは全く判らないが、少なくても焼却処分するには莫大な金額を要することになる」と話しており、その処遇は2022年3月現在も解決していない。また、谷口は現在も失踪したままとなっているが、後期高齢者層に入っている年齢であるため、病気や自殺などによって既に死亡している可能性も指摘されている。 なお、JA三原に対する家賃滞納は現在も継続して加算され続けているため、家賃滞納の件も含め、谷口には詐欺罪を初めとする幾つかの罪状において刑事責任が問われる見通しである。
※この「谷口の失踪から倒産に至るまで」の解説は、「ふるほん文庫やさん」の解説の一部です。
「谷口の失踪から倒産に至るまで」を含む「ふるほん文庫やさん」の記事については、「ふるほん文庫やさん」の概要を参照ください。
- 谷口の失踪から倒産に至るまでのページへのリンク