譲受後の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:18 UTC 版)
塗装は登場後しばらくはJR時代の2代目長野色にしなの鉄道のステッカーを貼り付けた形態であったが、赤と灰色を基調としたしなの鉄道オリジナル塗装への変更が進められた。S3編成は開業直前の1997年9月25日に実施、最後に変更された編成は2004年3月10日のS10編成である。1998年からは座席モケットのグレー系への張替えが行われている。 2000年よりリニューアル工事が行われ、座席の交換や床面の貼り替え、補助電源のSIV化などが行われている。工事はJR東日本長野総合車両所(後の長野総合車両センター)で施工され、S1 - S11編成のグループのうちS5編成を除く10編成で2009年度までに完了した。車内の化粧板は緑色、床材は青色、座席モケットは市松模様のものに張り替えられている。JR東日本向けのリニューアル工事と異なり、パンタグラフのシングルアーム化は行われていない。 S6編成はしなの鉄道初のリニューアル編成であるが、後にリニューアルを受けた編成と違い座席フレーム自体は交換されず、灰皿が設置されていた部分の化粧板のみ同色の新品化粧板に交換されている。 昼間を中心に都市型ワンマン運転を行うため、2002年度から2003年度にかけてワンマン化改造が実施された。ドア開閉や自動放送等を運転士が操作するためのワンマン運転用補助設備が搭載されている。外観面では車外スピーカーが設置されており、列車番号表示機は撤去されている。ワンマン化改造と同時期にドア上部に広告用液晶ディスプレイが設置されたほか、ドアチャイムも搭載されている。 しなの鉄道では管内に汚物処理装置に対応する地上施設が設置されていないため、JR時代より設けられていたトイレは閉鎖し使用不可とされていた。トイレがないのはサービス面で好ましくないため、S8編成のクハ115-1021でバイオトイレへの改造が試験的に施工された。S8編成のバイオトイレは後に使用停止とされたが、2014年の観光列車「ろくもん」への改造と同時にバリアフリー対応トイレとして復旧されている。 2013・2014年度には、S1 - S11編成のうちS5編成を除く10編成で車載保安装置がATS-Sn対応の物からATS-PとATS-Ps対応の両種併設機器に交換された。
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