議会議事堂襲撃事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:53 UTC 版)
「ブライアン・シックニック」の記事における「議会議事堂襲撃事件」の解説
2021年1月6日、合衆国議会議事堂襲撃事件が発生した際にシックニックは警察のファースト・レスポンダー部隊の一員だった。彼は事件当日の夜に兄にテキストメッセージを送信し、トウガラシスプレーで2度攻撃を受け、「体調は良い」と報告していた。 彼の兄はまた、「明らかに彼は議事堂で倒れ、CPRによって蘇生された」と述べた。翌日までに彼は脳卒中を起こして血栓を患っており、人工呼吸器によって生き延びていた。彼の死の時期尚早な報告が法執行機関の間で広がってしまったことで記者とシックニックの家族に混乱を招いたが、その1時間後に議会警察によって噂は否定された。その後議会警察はシックニックが1月7日の午後9時30分頃に亡くなったことを発表した。彼の死亡時に家族はまだ病院に到着していなかった。 襲撃事件の翌日、シックニックは暴徒と物理的に接触した際に消火器で殴られて負傷したことが『ニューヨーク・タイムズ』紙上で匿名の議会警察官によって語られた。しかしながらこれを裏付ける証拠は発見されず、検死官も鈍器損傷の痕跡を見つけられなかった。『ニューヨーク・タイムズ』はその後主張を撤回し、当局は彼が消火器で殴られた証拠を発見できず、代わりにメイス(英語版)や熊よけスプレー(英語版)のような刺激物を顔面に噴射されたことが原因である可能性を調査していることを報じた。2月10日、CNNはFBIがシックニックの死に関連して捜査している容疑者のリストを絞り込んでいることを報じた。2月26日、当局は容疑者を1人に特定したことが報じられた。3月に熊よけスプレーでシックニックを攻撃した事で2人が逮捕された。 4月19日、首都ワシントンのフランシスコ・ディアズ検視局長は死因は脳卒中による自然死と公表した。身体内部の損傷も外傷も認められず、化学物質の噴霧によるアレルギー反応を示す証拠も一切なかったと断定し、死因が襲撃事件と関係があったとする事件直後のメディア報道を否定した。
※この「議会議事堂襲撃事件」の解説は、「ブライアン・シックニック」の解説の一部です。
「議会議事堂襲撃事件」を含む「ブライアン・シックニック」の記事については、「ブライアン・シックニック」の概要を参照ください。
- 議会議事堂襲撃事件のページへのリンク