警笛・走行音など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 11:18 UTC 版)
新幹線の「音」は「ビュワーン」という擬音表現が古くからよく知られ、メディアなどでも取り上げられることが多かった。新幹線を用いた旅行という設定のCM、童謡『はしれちょうとっきゅう』(作曲:湯浅譲二、歌・作詞:山中恒)の歌詞などである。これを新幹線の走行音と思う人も多かったが、実際は走行中の主に高速走行時の警笛音である。なお、この音で新幹線がイメージされることは1980年代以降薄れ、100系以降の東海道・山陽新幹線車両や東海道・山陽新幹線以外の新幹線についても、この音がメディアなどで取り上げられることは少なくなった。 実際の新幹線の走行音は、低速運転時(少なくとも110 km/h以下)の場合は在来線の走行音より静かである。これはロングレールの多用によりレールの継ぎ目が少ないことや、在来線車両よりも歯数比が低く、同じ速度であれば電動機がより低速で回転することなどに起因している。 走行音の発生源としては車輪や架線、車体前面や側面・上面の突起物による風切り音(空力音)があるが、300 km/h近くなると空力音がその大半を占めるようになる。そのため高速走行には「新幹線車両」で述べたような空力音対策が必要とされる。 トンネル突入の際、圧縮された空気により、退出側の坑口周辺ですさまじい騒音が発生する。トンネル微気圧波による騒音であり、圧縮波とも呼ばれている(通称「トンネルドン」)。上記に同じく、対策が必要とされる。
※この「警笛・走行音など」の解説は、「新幹線」の解説の一部です。
「警笛・走行音など」を含む「新幹線」の記事については、「新幹線」の概要を参照ください。
- 警笛・走行音などのページへのリンク