謎の感染症に関わる園内の鳥の死亡事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 00:05 UTC 版)
「ブロンクス動物園」の記事における「謎の感染症に関わる園内の鳥の死亡事件」の解説
空の玄関が集中するニューヨークを謎の感染症が席巻した1999年。病理主任を10年以上務める獣医病理学者トレーシー・マクナマラは8月の初め頃より動物園の周辺だけでも40羽以上のカラスの死骸を発見し、天候の変化に対する順応性に優れたカラスの異変に不安を抱いた。その後、アメリカ大陸固有のチリフラミンゴ、白頭ワシ、南米ヒメ鵜等々が相次いで感染症で絶命する事件が起きた。鳥達の検死解剖を行ったマクナマラは影響を受けていないのは外来種だと気づき、アメリカにとって未知のウイルスが原因だと思われるので調べて欲しいと「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)」に連絡を取るが、CDCは自分達の出した「感染症の正体は"セントルイス脳炎"である」という結論を過信するCDCはブロンクス動物園の鳥達が死んだのはそちらの不手際だと罵って電話を切ってしまう。激怒したマクナマラは動物医療では最先端を行く「国立獣医学研究所」にフラミンゴと誤って手に針を刺してしまい発症した同僚の血液サンプルを送り、更には本来なら民間のケースはタッチしない「アメリカ陸軍伝染病医学研究所」に勤務する友人により陸軍で検査して貰えることになった。やがて真の脳炎の元凶であるウイルスを検出し、改めてCDCの関連研究機関で遺伝子配列の解析が行われ、最初の患者が倒れてから5週間後の9月23日に「ウエストナイルウイルス」による"ウエストナイル熱"であることが判明した。
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