調査報告に対する学内外の反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 07:37 UTC 版)
「早稲田大学博士論文不正問題」の記事における「調査報告に対する学内外の反響」の解説
調査委員会の報告に対して大学教授らから多くの疑問の声があがった。テレビでは九州大学教授の中山敬一が、新聞では東京工業大学准教授の調麻佐志や近畿大学講師の榎木英介が見解を述べた。さらに、京都大学教授の飯吉透や東京大学特任教授のロバート・ゲラーら、著名な大学教授のツイートを網羅したネットニュースも見受けられ、「早稲田大学自殺遺書」とする意見まであった。 また、指導教員の責任や日本の現状を憂う指摘、研究の位置付けを示す重要な序章に問題があったことを重要視する声、主な指導教員の精査や研究室間での指導面の交流についての疑問、学外の目を取り入れた委員会による原因究明や改革についての提言、個人の問題と組織の構造問題が混同されているという問題提起、不正予防の難しさと再発防止のための法の支配について論じた意見なども見受けられた。 そのような中、7月24日に先進理工学研究科の岩崎秀雄ら4名の教授が有志代表となり、早稲田大学の教員有志は「強い違和感と困惑を覚えざるを得ない」として、調査報告に対する所見を発表。本学学生のレポートでも盗用しないよう指導しているため序論の大量文章盗用で学位授与されることはおかしいこと、外部の指導者について責任が明確になっていないこと等、6項目について問題点を指摘するとともに、「このような論文に学位を授与してしまった責任は極めて重大で重く受け止める」と教員側の責任にも言及した。
※この「調査報告に対する学内外の反響」の解説は、「早稲田大学博士論文不正問題」の解説の一部です。
「調査報告に対する学内外の反響」を含む「早稲田大学博士論文不正問題」の記事については、「早稲田大学博士論文不正問題」の概要を参照ください。
- 調査報告に対する学内外の反響のページへのリンク