認識の差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 20:28 UTC 版)
「台湾地区」の概念に対する認識は、政治的・思想的な立場の違いによって差異がある。 中華民国:現在の中華民国における二大政治陣営である泛藍連盟と泛緑連盟では解釈が異なっている。泛藍連盟 - 「一つの中国」は中華民国という発想のもと、憲法第4条が規定する「中華民国固有の領域」内が現状では「中華民国統治区域」と「中共統治区域」の2つに分かれているとみなし、あくまでも「大陸地区」との対比語として使用する。「台湾地区」は中華民国の領土を構成する中国の一地域である。 泛緑連盟 - 中華民国と中華人民共和国は一辺一国の関係という発想のもと、中華民国の領土は総統や立法院議員を選出する中華民国政府の実効統治区域(いわゆる台湾)のみとみなし、台湾をあえて「地区」付けで呼ぶ行為を台湾を軽視・矮小化する行為として否定的にみる。「台湾地区」は即ち台湾であり、中華民国そのものである。 中華人民共和国:「一つの中国」は中華人民共和国という発想のもと、中華人民共和国成立後の中華民国政府(台湾国民政府)は非合法な存在とみなし、中国共産党率いる統一戦線が「人民解放戦争」勝利後も国民党蔣介石派の残党勢力から「解放」できていない地域として使用する。「台湾地区」は中華人民共和国の領土を構成する中国の一地域である。
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