試作台車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 10:08 UTC 版)
本系列では車両メーカー各社による試作台車の試用が行われた。以下でその詳細について解説を行うが、これらはいずれも試験終了後に標準のDT16・TR43に交換された。 川崎車輛OK-4(銘板ではOK-IVと表記 国鉄形式DT29) モハ80014に装着。63系 (OK-1) やオロ41 6 (OK-2) で先行試用されていた軸梁式台車の改良型。軸梁の支持基部を側枠に強固に固定して直進安定性の確保を最優先とした。本系列での試用後にクモヤ93000へ転用され、試作のMT901電動機を装架の上で狭軌での世界最高速度記録(当時)となる175 km/hを達成した台車そのものである。 新三菱重工業MD3(国鉄形式TR38) クハ86007・サハ87010・サハ87012に装着。63系などでの試用が行われていた軸梁式台車。ただし上述OK-4とは大きく異なり、MD3では軸梁支持腕を支える基部をトーションバーを介して側梁と柔結合することで、軸梁部に上下動だけでなく左右動も許容する構造となっており、直進安定性に加えて曲線通過も円滑にする設計意図が明確に示されていた。
※この「試作台車」の解説は、「国鉄80系電車」の解説の一部です。
「試作台車」を含む「国鉄80系電車」の記事については、「国鉄80系電車」の概要を参照ください。
- 試作台車のページへのリンク