詐欺の構図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 04:07 UTC 版)
詐欺者が無価値な物品、例えば、紙切れ一片を封筒に入れて、代金引換郵便で被害者に送付する。この郵便が届いた被害者は、自身で注文した物かもしれないという曖昧な記憶のままに受け取ったり、知人からの届け物かもしれないと錯誤して受け取る。受領と引き換えに「商品代金」を支払わせ詐取すると言う構図である。 代金を支払う前には被害者が内容物を確認する事が出来ず、支払って開封してから注文していない物、到底対価に見合わない物である事を知り詐欺である事に気付く。 郵便の受取は一般的にも本人限定ではないため、宛名人本人以外の家族が代わりに対応して「商品代金」を支払って受け取る。家族が支払ってしまってから、宛名人本人に報されて、心当たりのない物品の対価を詐取されたと気付く。 一方で、一度代金を支払うと、これは詐欺であると被害者が主張しても、制度上郵便局から返金する事が出来ない。また、裁判所の令状が無い限り郵便局は差出人についての情報を開示することがない。そもそも、日本郵便では2014年10月31日に代金引換サービスにおける本人確認を開始する以前は、何ら差出人の確認を行っていなかった。 以上などから、郵便物に表示されている住所・氏名のほかに被害者は追及の手段が乏しいのが実情である。
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