詐欺の発覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/17 13:39 UTC 版)
1933年12月末、スペイン国境付近の小都市バイヨンヌの市立信用金庫が倒産した。巨額の債券の担保として供された宝石類は、盗品あるいは模造品であったことが発覚。更に、詐欺行為に多くの要人が関係していたこと、スタヴィスキーに対し長期間の保釈が許可されていることが報じられるに及んで、事件は重大化した。当初は新聞も大きく取り上げてはいなかったが、程なくして同信用金庫を舞台とする詐欺の疑惑が浮上したことから、世論は一挙に沸騰した。 1934年1月3日、急進社会党の第2次カミーユ・ショータン(英語版)内閣の植民相アルベール・ダリミエ(フランス語版) (Albert Dalimier) が労働相であった当時、償還不能なこの公債を公然と推奨していた事実が暴露され、ダリミエは1月8日に辞任した。またショータンの親族が事件に関与していたことも露見し、内閣は激しい批判に晒された。
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