診断学的意義とは? わかりやすく解説

診断学的意義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 02:50 UTC 版)

アミノ基転移酵素」の記事における「診断学的意義」の解説

身体の生化学的な中心である肝臓は、アミノ酸合成破壊のため、そしてエネルギー貯蔵分子相互に変換するために様々なトランスアミナーゼ持っている。それらの酵素血清中濃度は正常時は低いのが普通である。しかし、もしも肝臓障害を受けると、肝細胞の膜透過性昂進し、それらの酵素血流中に漏れ出ていく。一般に測定される2種類トランスアミナーゼアラニントランスアミナーゼALT)とアスパラギン酸トランスアミナーゼAST)である。それらの体液中濃度は、以前には血清グルタミン酸-ピルビン酸トランスアミナーゼSGPT)および血清グルタミン酸-オキザロ酢酸トランスアミナーゼSGOT)と呼ばれていた。それらの濃度の上昇は肝臓の障害極めて敏感であり、それが起こっていることを明らかにする。しかし、それらの濃度肝臓の障害以外の条件においても上昇するALT通常肝臓の外では見つかることなくAST肝臓ではもっとも一般的に検出されるが、しかしそれらは心筋および骨格筋においてもかなりの量が検出される心臓発作診断目的で、大部分心筋障害特異的な新し酵素蛋白質置き換えられてきているが、一般にALTおよびAST測定診断一部として測定されている。 肝臓対すわずかな障害でも、これらのトランスアミナーゼ一般にある程度の上昇を引き起こす。それらは肝臓の中にだけ分布するわけではもちろんないが、通常肝臓酵素呼ばれている。そして診断のためには、患者病歴身体所見聴取、そして可能なら画像診断その他の検査室での検査結果含めた多く情報組み合わせる必要がある。しかし、極めて高いトランスアミナーゼ濃度は、ウイルス性肝炎虚血肝不全薬物毒素による肝障害のような重篤肝障害示唆している。多く病的過程で、ALTASTよりも高く上昇するし、アルコール性肝疾患場合にはASTALTの2–3倍に上昇する

※この「診断学的意義」の解説は、「アミノ基転移酵素」の解説の一部です。
「診断学的意義」を含む「アミノ基転移酵素」の記事については、「アミノ基転移酵素」の概要を参照ください。

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