設立と構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 00:20 UTC 版)
東京都でスポーツの専修学校を運営する「タイケン学園」によって2004年12月に設立されたクラブチームである。クラブ設立の趣旨は、同年10月23日に発生した新潟県中越地震で被災し甚大な被害を受けた魚沼市をはじめとする新潟県中越地方の住民に勇気と希望を与えることであった。 監督には地元新潟県出身でヤクルトスワローズでプレーし、引退後はNHK衛星放送、TBSテレビ・ラジオでスポーツキャスターや野球解説などを担当していた青島健太を迎えた。2004年12月25日に魚沼市役所で行われた発足会見で、青島は「地震で被災された方を勇気づけるチームにしたい」と抱負を語った。 また同会見では、チーム編成はオーストラリア代表クラスの選手を主体とし、オーストラリアからは同年のアテネオリンピックの代表メンバー5人を含む約20人が春から秋まで半年間の滞在し、期間中の生活費はタイケン学園が全額負担することが発表された。 選手たちはボランティアとして地元の中学校へ派遣し、英会話指導を行うなど地域住民との交流事業を実施することを盛り込んだ。さらに将来的には魚沼市がオーストラリアのクイーンズランド州と姉妹都市提携を結び、魚沼市を国際色豊かな町として盛り上げつつ地域自治体の活性化を図る方針も打ち出した。 また、タイケン学園は2005年春、堀之内町立原小学校の廃校跡に日本ベースボール・セキュリティ専門学校(現日本ウェルネススポーツ専門学校新潟校)を開校し、硬式野球部を設けて日本人選手の育成を行い、クラブチームをこの野球部のトップチームとして整備した上で、タイケン学園をスポンサーとして2006年に発足予定の独立リーグ組織・日本アカデミーリーグに参入し、同リーグ傘下のクラブチームとの対戦を通じて子供たちに夢を与え、野球人口の底辺を拡大する構想も明らかにしていた。クラブチームの名称は前述の「日本ウェルネススポーツ専門学校」に因んで『ウェルネス魚沼』とし、併せてオーストラリアに棲息するカンガルーに因んで「カンガルーズ」という愛称も命名された。 2005年3月3日付けで、日本野球連盟に登録が承認された。
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