記者証制度とは? わかりやすく解説

記者証制度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 06:10 UTC 版)

記者クラブ」の記事における「記者証制度」の解説

日本以外の国でもジャーナリストを名乗れば誰もが自由に取材できる訳ではない。これは特に保安上の理由である。例えば、事前審査行い記者証発行するなどの手続きが必要である。ただし、審査によって報道機関所属していることが確認され保安上の問題なしとされた場合記者証自動的に発行されるのが原則である。記者証持っていれば、少なくとも公的機関記者会見には出席できる上杉隆政府自らが記者身分確認しない現状の方が危険だ指摘している。 日本以外の国では審査や登録の制度窓口1つで、いったん、記者認められれば自由に取材することができる。日本のように、全国津々浦々私的なクラブ乱立し1つ記者クラブ記者認められても、他の記者クラブでは認められないということはない。また、審査や登録には公的機関が関わっていることが多く法律枠内運用されている。 アメリカ合衆国では、最近ではインターネットブログニュース報道配信しているブロガー記者証発行し話題になったウェブ上でニュース報道配信しホワイトハウスから記者証発行されていた保守系ニュースサイト記者違法ポルノサイト運営違法取引行っていたことが発覚しセキュリティーチェック不十分さ指摘された。 フランスではジャーナリストであればプレスカード」が発行されるが、この発行を受ける場合メディア関係者ジャーナリスト作られている「プレスカード委員会」の審査を受けなければならないまた、この「プレスカード」によって大統領府エリゼ宮殿)や各省庁記者会見参加することができる。 政府首脳取材保安上の理由身元身辺調査などがある。ホワイトハウスでは「記者証」を発行してもらうためには厳重なセキュリティーチェックを受けなければならず、また発行されるまでに数ヶ月程度時間がかかることもある。政府首脳メディアの距離が非常に近いといわれていた北欧諸国でも、2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件以降制限されるようになった日本新聞協会2004年から外国人記者限って記者証制度認めつつある。しかし、末端記者クラブがそれを認めかどうか保証はない。

※この「記者証制度」の解説は、「記者クラブ」の解説の一部です。
「記者証制度」を含む「記者クラブ」の記事については、「記者クラブ」の概要を参照ください。

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