褐色矮星研究の節目
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1995年:褐色矮星の存在が初めて実証された。プレアデス星団にあるスペクトル分類 M8 の天体である Teide 1 が、カナリア天体物理研究所ロケ・デ・ロス・ムチャーチョス天文台の望遠鏡の CCD で検出された。メタンの特徴を示す褐色矮星の存在が初めて実証された。20光年の距離にある赤色矮星グリーゼ229Aを公転する褐色矮星グリーゼ229Bが、パロマー山のパロマー天文台にある1.5メートル反射望遠鏡での補償光学を用いたコロナグラフ観測によって発見された。その後、5メートル口径のヘール望遠鏡を用いた赤外線の追加分光観測によりメタンが存在することが示された。 1998年:X線を放射する褐色矮星が初めて発見された。カメレオン座にある暗黒星雲 Chamaeleon I にある M8 型天体の Cha Hα 1 が、対流を起こしている晩期型の恒星と同様にX線の放射源であることが突き止められた。 1999年12月15日:褐色矮星でのX線フレアが初めて検出された。カリフォルニア大学の研究者チームが、16光年離れた位置にある60木星質量の天体 LP 944-20 をチャンドラを用いて観測し、2時間にわたるフレアを捉えた。 2000年7月27日:褐色矮星からの電波放射 (フレアおよび静穏状態のもの) が初めて検出された。超大型干渉電波望遠鏡群の学生チームが、LP 944-20 からの電波放射を検出した。 2014年4月25日:これまでで最も低温な褐色矮星が発見された。WISE 0855-0714 は7.2光年の距離にある太陽系に7番目に近い天体であり、温度は -48℃から -13℃ である。
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