褐色矮星のスペクトルと大気の特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 19:13 UTC 版)
「褐色矮星」の記事における「褐色矮星のスペクトルと大気の特性」の解説
L型とT型矮星からの放射は、大部分が 1-2.5 µm の近赤外線領域で起きる。晩期M型からL型、T型にわたって天体の温度が低下することにより、中性原子による比較的細いスペクトル線から、分子による広いバンドに至るまで、多様な特徴を含む豊かな近赤外線スペクトルが生み出される。これらの特徴は全て、温度、重力と金属量に対する異なる依存性を示す。さらに、このような低温環境であるため、気体成分の凝縮と粒子の形成が促進される。 これまでに知られている褐色矮星の典型的な大気は、温度が 2200 K から 750 K にわたっている。定常的な内部での核融合により自らを加熱している恒星と比較すると、褐色矮星は時間の経過とともに急速に冷却する。より重い褐色矮星は、軽いものよりもゆっくりと冷える。
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