表現の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 03:27 UTC 版)
以前の表記は「営養」とされることも多かった。1918年ごろ、栄養学の創始者である佐伯矩により「栄養」に統一するように提言された。「営」は営むだけれど、「栄」は栄えるであり健康を増進する意味合いがある。佐伯矩が少年時代育った愛媛県伊予郡郡中町(現伊予市)の「栄養寺」には佐伯矩博士の「栄養」の書と「栄養」顕彰碑が建立されている。 一方、須藤憲三は森鴎外や尾崎幸雄の支持得て、「栄養」に改めるよう提唱しており、1911年には文部省の要請により行われた講演をもとに「食物栄養概論」を出版している。 中国の648年ごろの『晋書』では、栄養は衣食住の意味で使われていた。 もとは栄養素に富んだ状態を「滋養に富んだ」と表現していたが、戦後の漢字制限によってこの語を学校教育で学ぶ機会がなくなり、代わりに「栄養に富んだ」という表現が一般化した。
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