衛星本体、打ち上げロケット、警報
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 18:29 UTC 版)
「DSP衛星」の記事における「衛星本体、打ち上げロケット、警報」の解説
この衛星は高度約3.6万kmの静止軌道上にあり、広角シュミット反射望遠鏡と赤外線センサーを備える。全長約10m 直径約6.7m 重量約2.4トン。望遠鏡の光軸は、回転軸である衛星の長軸に対して7.5度の傾きをもち、衛星全体が10秒ごとに1回転することでセンサーが地球全体をスキャンする。高熱源体を捕捉し、弾道ミサイルではブースト段階の監視・追跡を行う。 通常、DSP衛星はタイタン4Bブースターで慣性上段ロケットと共に打ち上げられていたが、1機のDSP衛星はスペースシャトルアトランティスのミッションSTS-44 (1991年11月24日) で打ち上げられた。最後の Flight23 はデルタ4ヘビーロケットによって打ち上げられた(2007年11月11日)。 運用を行なう第14空軍第460宇宙航空団はコロラド州のバックリー空軍基地に司令部を持ち、指揮下のDSP衛星運用部隊より、必要に応じ情報リンクを通じて警報を、コロラド州コロラドスプリングス近くにあるピーターソン空軍基地の北アメリカ航空宇宙防衛司令部・戦略軍早期警戒センターに送る。これらのセンターでは直ちに、受信したデータを関係部局や世界中の作戦部隊へと発信する。 空軍宇宙軍団のカリフォルニア州ロサンゼルス空軍基地内の宇宙ミサイルシステムセンター (Space and Missile Systems Center) にある宇宙配備赤外線システム航空団 (SBIRS,Space-Based Infrared Systems Wing)が衛星の開発と調達を担当している。
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