衆議院での審議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 17:56 UTC 版)
「臓器の移植に関する法律」の記事における「衆議院での審議」の解説
衆議院には、議員提案の改正案が上記の4案が提出されていた。法案提出から何年にもわたり、ほとんど審議が進んでいない状況であったが、2009年5月に世界保健機関(WHO)総会において、臓器不正売買を目的に、移植ツーリズムの原則禁止や、生体移植、組織移植をめぐるガイドラインを決議する見込みになったことから、2009年になって、改正の機運が出てきている(WHOの決議自体は、新型インフルエンザの流行が起きたことに伴い、総会の開催期間が短縮されたため、2010年に延期されている)。 2009年4月に入り、自民党と民主党の国会対策委員長が、審議促進に向け積極的な発言を行った。国会では、衆議院厚生労働委員会に臓器移植法改正法案審査小委員会が設置され、審議を行ってきたが、2009年4月28日に小委員長中間報告がなされ、論点整理が行われた。その後、衆議院厚生労働委員会では、2009年5月27日と6月5日に法案審議が行われ、委員会審議は実質終了した。 衆議院は、2009年6月9日の衆議院本会議で、委員会採決を省略して、厚生労働委員会の田村憲久委員長による臓器移植法改正4案の審議経過に関する「中間報告」の聴取と、各案提出者による意見表明が行われた。2009年6月18日に、衆議院本会議で採決。法案提出順(ABCDの順)に記名式投票をし、過半数の賛成を得られた案が出た時点で終了するという方式で採決が行われた。共産党が審議不十分として全員棄権したほかは、他の政党は議員個人の倫理観にかかわるものとして党議拘束をはずして、採決に臨んだところ、自民党議員を中心にA案賛成者が多く、賛成263人・反対167人でA案が可決され、衆議院を通過した。
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