衆議院および衆議院議員の地位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 02:14 UTC 版)
「プロイセン衆議院」の記事における「衆議院および衆議院議員の地位」の解説
立法権は国王と衆議院と貴族院の三者の協働で行使され、法案の成立には三者の一致が必要である(プロイセン憲法62条)。 両議院の召集・停会・閉会、衆議院の解散は国王の専権事項であり、両院の自律的集会権は認められていない(同51条)。ただし召集については国王は原則として毎年11月初頭に両院を召集するものと定められていた(同76条)。両院の召集・停会・閉会常に同時並行で行われる(同77条2項)。国王の衆院解散権は無制限であり、衆院が解散されると貴族院は停会される。 衆議院と貴族院の議員の兼務は禁じられている(同78条4項)。議員と官吏(軍人でも行政官でも司法官でも)の兼務は問題ないが、新たに有給官吏となった議員や官吏議員が昇給・昇格すると議員資格を失う。新選挙で再度選出されることは可能である(同78条3項)。プロイセンにおいて官吏階級は近代的教育を受けた主要な知識人階級であった。 議院内での投票並びに発言に関して議院規律権に基づく懲戒の場合を除いて責任の追及は行われない(同84条1項)。議員歳費は衆議院議員についてのみ支給される。議員歳費の放棄はできない(同85条)。
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