著作物の保存と活用
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真澄の著書は生存中の文政5年(1822年)に明徳館に献納された。明徳館の事業として編纂された『雪の出羽路 平鹿郡』『月の出羽路 仙北郡』も明徳館に献納された。1871年(明治4年)に明徳館本は佐竹家に移管され、1944年(昭和19年)には辻兵吉の所有となった。さらに秋田県立博物館に寄贈され現在に至っている。1957年(昭和32年)には『自筆本真澄遊覧記』89冊として秋田県有形文化財となり、1991年(平成3年)には国の重要文化財となっている。 真澄没後に書斎に残された著書は墓碑建立に協力した人に形見分けされたが、明治時代になると、旧久保田藩士の真崎勇助によって収集され、のち栗盛教育財団に寄贈された。現在は、大館市立栗盛記念図書館蔵となっており、1958年(昭和33年)には『菅江真澄著作』46点として秋田県有形文化財に指定されている。このほか、全国各地や秋田県内の図書館や博物館に所蔵されている書籍等がある。豪農奈良家の別家の息子であった石川理紀之助も文書を収集している。 秋田県立博物館には、真澄研究の拠点として「菅江真澄資料センター」がある。
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