荻原裕幸とは? わかりやすく解説

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荻原裕幸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/05 05:23 UTC 版)

荻原 裕幸(おぎはら ひろゆき、1962年8月24日 - )は、日本歌人

人物

塚本邦雄に師事。塚本邦雄の影響を受けた前衛的作風から出発し、やがて都会的な口語短歌へと着地。シュールな比喩表現や、言葉で発音できない「記号短歌」の導入など、日本語の解体による新しい詩的表現を志向する。そのような新傾向の短歌を自ら「ニューウェーブ」と命名し、加藤治郎穂村弘とともに短歌革新運動の原動力となる。

電脳歌人と称してインターネットでの活動を始め、イベントの企画・運営や、評論活動など、創作以外の活動も盛んに行っており、現代短歌を担う重要人物である。

名古屋市中村区にある中華料理店「平和園」(小坂井大輔の実家で勤め先)を「短歌の聖地」にした仕掛け人と言われている。

年譜

1982年には『サンデー毎日』誌上の塚本邦雄選「サンデー秀句館」に入選。
大塚寅彦加藤孝男らと同人誌を創刊。
「ライトヴァース再考」20枚で第5回現代短歌評論賞最終候補に。
若手歌人による短歌のシンポジウムを企画・運営。その後も現代短歌のシンポジウムを企画・運営している。
大塚寅彦加藤治郎西田政史らと同人誌「フォルテ」(全4号)を創刊。
俳句の同人誌を創刊。
  • 1990年:第2歌集『甘藍派宣言』を刊行。
  • 1991年:「主体の問題をめぐって」30枚で第9回現代短歌評論賞次席に。
朝日新聞7月23日号に「現代短歌のニューウェーブ」を執筆。
『短歌研究』11月号誌上の座談会「現代短歌ニューウェーブ」に出席。
同人誌に散文詩を連載。
  • 1992年:第3歌集『あるまじろん』を刊行。
  • 1993年:テレビ番組に初出演。
中部日本歌人会に入会。
コピーライターとしてプロダクションに入社(1999年、退社後はフリー)。
  • 1994年:第4歌集『世紀末くん!』を刊行。
  • 1996年:短歌と写真をコラボレーションした展覧会を企画・演出。
  • 1998年:加藤治郎、穂村弘とニューウェーブ歌人3人で、企画集団SS-PROJECT(エスツー・プロジェクト)を結成。インターネットを積極的に利用するなど、歌壇にとらわれない従来の短歌とは異なる活動を展開。
武生市(現・越前市)主催の公募企画「あなたを想う恋のうた」に審査員長として参加。
岩波書店「図書」5月号誌上で川上弘美平出隆らと歌合わせ。
テレビ番組に「電脳歌人」として出演。
  • 2001年:全歌集『デジタル・ビスケット』(第5歌集『永遠青天症』収録)を刊行。
オンデマンド出版事業「歌葉」をプロデュース。
ホームページ「ogihara.com」を開設。

著作

歌集

  • 『青年霊歌 -アドレッセンス・スピリッツ』(書肆季節社、1988年
  • 『甘藍派宣言』(書肆季節社、1990年
  • 『あるまじろん』(沖積舎1992年
  • 『世紀末くん!』(沖積舎1994年
  • 『デジタル・ビスケット』(第5歌集『永遠青天症』収録、沖積舎2001年
  • 『リリカル・アンドロイド』(書肆侃侃房2020年
  • 『永遠よりも少し短い日常』(書肆侃侃房、2022年)

共著

アンソロジー

その他

1996年3月30日・31日に行われた歌合に参加。
それに先駆けて、 1995年に小林恭二が企画した岩波書店「へるめす歌会」に参加している。
解説を寄稿。
  • 『現代川柳の精鋭たち』(北宋社、2000年
解説を寄稿。

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