荷かつぎ人足と乙女たちとの物語(第9夜 - 第18夜)
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「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「荷かつぎ人足と乙女たちとの物語(第9夜 - 第18夜)」の解説
バートン版「バグダッドの軽子と三人の女(第9夜‐第19夜)」 東洋文庫版「荷担ぎやと三人の娘の物語(第9夜‐第19夜)」 バグダードのある荷かつぎ人足の所に、美しい乙女ファヒマが来てこれを雇い、市場で買った豪華な料理や菓子を大きな館まで運ばせた。館には、上の姉ゾバイダと中の姉アミナがおり、荷かつぎ人足は雄弁の才能を気に入られ、客として迎えられ、4人は全裸で戯れた。 すると、3人の托鉢僧(カランダール)が訪ねて来て、さらに、商人に変装した教王(カリーファ)ハールーン・アル・ラシード、大臣ジャアファル・アル・バルマキー、御佩刀持ちマスルールの3人組が訪ねて来た。全員が「汝に関わりなき事を語るなかれ、しからずんば汝は好まざることを聞くならん」と誓うと、客として迎えられる。食事が済むと、上の姉ゾバイダは2匹の牝犬をムチで打ちはじめた。次に、中の姉アミナは琵琶を弾き詩を歌い、感極まって服を破ってしまうが、体にムチの痕があるのが見えた。客たちは、不思議に思い、誓いにもかかわらず、姉妹に質問してしまった。すると7人の黒人剣士が現れ、客を全員縛ってしまった。そこで、客たちが身の上話をすることになり、「第一の托鉢僧の話」「第二の托鉢僧の話」「第三の托鉢僧の話」が語られた。乙女たちは話に感動し、客全員を許し解放した。 翌日、宮殿に帰った教王は、3人の乙女と3人の托鉢僧を呼び出し、乙女たちに話をさせ、「第一の乙女ゾバイダの話」と「第二の乙女アミナの話」が語られた。教王は、女鬼神を呼び出し2匹の牝犬を2人の乙女に戻し、ゾバイダとこの2人の乙女を3人の托鉢僧と結婚させた。中の姉アミナは教王の息子アル・アミーンと結婚させ、末の妹ファヒマは教王自身と結婚させた。荷かつぎ人足は侍従長に任命した。彼らは、教王の庇護の下、幸せに暮らした。
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