第一の乙女ゾバイダの話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「第一の乙女ゾバイダの話」の解説
私には、同じ父母から生まれた2人の姉と、父は同じだが母が異なる妹アミナとファヒマがいた。父が死んだとき、財産を姉妹で分け、私は姉2人といっしょに暮らしたが、姉2人はそれぞれ結婚し、商売の旅に出、夫が破産し離婚されて帰って来た。私は、姉2人を養ったが、1年後再び姉2人はそれぞれ結婚し、商売の旅に出、夫に捨てられて帰って来た。再度、私は姉2人を助け養うが、1年後、今度は3人で船旅に出た。 船は進路を失うが、住民がみな石になっている町にたどり着いた。私は宮殿の奥に入り込み、生きている若者を発見し尋ねると、若者は「この町の者は皆、ナルドゥンの神の信者であったが、アラーの神の怒りに触れ、全員石にされたが、イスラム信者である王子の私だけが助かった」と話した。私と若者は、バグダードに帰り結婚することを約束した。しかし、姉2人は嫉妬し、帰りの船から若者と私を海に投げ捨て、若者は水死した。 私は、ある島に打ち上げられた。ふと見ると、アオダイショウがマムシに追いかけられていたので、石をマムシに投げてマムシを殺した。アオダイショウは実は女鬼神で、女鬼神は助けてくれたお礼に、私を船の宝といっしょにバグダードまで連れて行き、姉2人を牝犬に変え、毎日この2匹の牝犬を300回ずつムチでたたくように言って去った。 類似の話:第二の老人の話
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