第一の托鉢僧の話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「第一の托鉢僧の話」の解説
私はある国の王の息子で、父王の弟は別の国の王で、私はその国に遊びに来ていた。ある夜、弟王の王子に頼まれて、王子とある女と3人で墓場まで行き、王子と女が地下階段を下りたら、階段に蓋をして分からないように土で埋め、そのことを秘密にするように言われ、その通りにした。しかし、私は秘密を守ることが負担になり、自分の国に帰ろうとした。 ところが、自分の国では大臣が反乱を起こして父王を殺しており、私は捕らえられてしまった。以前、私は大臣の目を誤って矢で潰しており、その復讐として大臣に左目を潰され、さらに処刑されることとなった。しかし、父王の恩を知る者により逃がしてもらった。 私は、弟王の都に行き、弟王に全てを話した。弟王は、地下階段を見つけ、下りていくが、王子といっしょにいた女は実は王子の妹であり、近親婚が許されないため地下に食料を蓄えそこで暮らそうとしたものであったが、地下の寝台で神の怒りに触れて抱き合ったまま炭になっている2人を発見した。 そのとき、自分の国の大臣の軍が弟王の国に攻めてきて、これを滅ぼした。私は托鉢僧(カランダール)となり、バグダードに逃げることとなった。
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