英国空軍の勝利
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 03:50 UTC 版)
「バトル・オブ・ブリテン」の記事における「英国空軍の勝利」の解説
イギリス本土への上陸作戦準備は中止されたが、ドイツ空軍機による英本土に対する散発的な空襲や偵察、イギリス海峡上空での空戦はその後3年程度続いた。イギリスはスピットファイアの新型、ドイツはFw190といった新型戦闘機を繰り出して、制空権の確保と両軍支配地域への攻撃にしのぎを削ることとなる。 1942年、イギリス空軍はGCIと夜戦型のモスキートを投入、ドイツ空軍によるイギリス沿岸都市への夜間空襲を封殺した。続き1943年、スピットファイア LF.9 (Mk. IXの低空型) が投入されると、ドイツ空軍は昼間戦闘機も圧倒され、海峡上空の制空権は完全にイギリスに移行し、二度とドイツ優位に傾くことはなかった。 最終的にはイギリス本土上陸作戦の実施に向けた港湾施設・兵器工場の破壊が失敗に終わり、イギリス本土への一切の作戦を中止した。また1941年12月のアメリカ参戦により1942年以降、アメリカ陸軍航空隊の第8航空軍によるドイツ本土への昼間空襲が増加。さらにP-38など米軍の長距離戦闘機がドイツ本土まで爆撃機を護衛するようになると、独ソ戦でも消耗していたドイツ空軍は西部戦線では本土防空に専念せざるを得なくなり、海峡上空の航空戦は終焉を迎えた。
※この「英国空軍の勝利」の解説は、「バトル・オブ・ブリテン」の解説の一部です。
「英国空軍の勝利」を含む「バトル・オブ・ブリテン」の記事については、「バトル・オブ・ブリテン」の概要を参照ください。
- 英国空軍の勝利のページへのリンク