からむしとは? わかりやすく解説

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からむし(苧麻)生産・苧引き

主名称: からむし(苧麻生産引き
ふりがな からむし(ちょま)せいさん・おびき
認定区分 団体
種別 工芸技術
選定年月日 1991.11.16(平成3.11.16)
解除年月日
解説文:  衣料資材としての麻には、大麻【たいま】、苧麻【ちょま】、亜麻【あま】等があり、なかでも苧麻一種イラクサ科宿根しゅくこん】性草木属する「からむし」は、その細く長い繊維強靭であることや光沢に富むなどの理由から、高級な麻織物である上布などの材料として古くから重視され国内各地栽培されていたが現在では福島沖縄の両県がその主産地として知られる
 重要無形文化財小千谷縮【おじやちぢみ】・越後上布えちごじょうふ】」(昭和三十五月十二日 指定)の伝統的な製造工程では、このからむしから精製され青苧【あおそ】(靭皮繊維じんぴせんい】を手績みにした麻糸が昔から基本材料として用いられており、保持団体である「重要無形文化財越後上布小千谷縮技術保存協会」が実施している技術保存伝承活動でも従来より福島県大沼郡昭和村産の高品質青苧使用してきている。
 近年化学繊維発達普及に伴いからむしに対す需要激減し昭和村行われている植付けから焼畑施肥等、三年間の工程経て刈取り収穫に至る「からむし(苧麻生産」、および選別したからむしの粗皮丁寧に剥ぎ品質優れた青苧採取する引【おび】き」の両技術者をとりまく経済労働環境著し変動生じその結果それぞれの専門技術者数は徐々に減少し、また残され関係者についても高齢化が進むなど、伝統技術保存および原材料生産先行き危ぶまれている。
 重要無形文化財小千谷縮・越後上布」の保存伝承今後とも万全を期するうえから、昭和村伝統的な「からむし(苧麻生産」および「引き」の両技術早急に選定し後継者養成等を強力に推進して伝統技術保存措置講ずるとともに重要無形文化財保存伝承不可欠な原材料確保を図る必要がある


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