船体と設計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 06:36 UTC 版)
「ドレッドノート (原子力潜水艦)」の記事における「船体と設計」の解説
上述のように、ドレッドノートは同時期のアメリカ海軍のスキップジャック級の強い影響下にあるということができるが、相違点も少なくない。実験潜水艦アルバコアで実証された涙滴型船殻を全面的に採用したスキップジャック級に対し、ドレッドノートは抹香鯨型と呼ばれる特有の船型を採用している。また、両者とも同じ様に単殻複殻を併用した構造を採用したが、原子炉区画を除きほぼ全面的に単殻式構造を採ったスキップジャック級に比較して、ドレッドノートは複殻構造部分の比率が高く、安全性に対する余裕が見込まれているあたりが特徴的である。 艦首区画には2001型ソナーの円筒型トランデューサーが装備され、その周囲に6門の魚雷発射管が設置された。これらは、以後のイギリス原潜の標準的なレイアウトとなったものである。潜舵は折畳み式とし、主船体艦首水線上に装備されている。当初から氷海での行動を前提に潜水艦用慣性航法装置 (SINS) を備え、おそらくアメリカ艦に倣った装備 (船体とセイルの氷海行動向け強化構造、乗員の人数分の非常用酸素供給装置の搭載等) を備える。後日改装により音響要撃受信機2019型 PARISを装備。 後述の1965年の改修を含め、建造期間中から、高張力鋼の加工技術、品質、およびメンテナンスにはしばしば問題が見られ、竣工から就役までの遅れにつながった。
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