航空医療後送とは? わかりやすく解説

航空医療後送 (AE)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 07:36 UTC 版)

患者後送」の記事における「航空医療後送 (AE)」の解説

アメリカ陸軍航空軍では、第二次世界大戦中医療航空後送飛行隊Medical Air Evacuation Squadrons, MAES)を編成してC-46運用し戦後C-54などを運用した。これらの部隊機材アメリカ空軍引き継がれ空軍海軍航空輸送部門MATS (Military Air Transport Service) として統合されたのち、1950年代にはその隷下に航空医療後送飛行隊Aeromedical Evacuation Squadron, AES)が編成されC-47C-54はC-118やC-131更新された。特に1954年から運用開始したC-131Aは、本格的なAE機に改装され最初機体であった。 これらの機体AEミッションは、当初アメリカ国内での搬送対象としていたが、ベトナム戦争始まった1964年にはまずヨーロッパで海外ミッション開始、ついでアジアへの活動の場広げていった。また海外でのAEミッション本格化すると、医療設備整った米本土への搬送数も増えこれに伴いジェット機であるC-135用いられるようになった。これにより、従来プロペラ機ではアジアからアメリカ本土へ搬送数日要したものが一日で済むようになり、救命率が大幅に向上したその後ベトナム戦争での負傷者増えてくると、貨物輸送機に担架配置して輸送する方法用いられるようになり、C-119やC-124C-130などが用いられた。 1968年からは新型のC-9Aの導入開始されベトナム戦争後1975年にはこれを用いたAEミッションを行う9AESが編成された。ただし同機は、最大担架40床を搭載できるものの、航続距離短く空中給油にも対応できないという問題があり、2000年代入って老朽化進んで直接後継機導入されず、短距離であればC-21A(担架2床)やC-13074床)、長距離ではKC-135KC-10C-141C-17といった輸送機にそのための設備搭載してAEミッションを行うようになっていった。 なお航空自衛隊でも、同様に輸送機AEミッション使用するための機動衛生ユニット開発・配備し、運用するため、航空機動衛生隊編成されている。

※この「航空医療後送 (AE)」の解説は、「患者後送」の解説の一部です。
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