自由刑の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 09:14 UTC 版)
刑罰とはいえ最低限の衣食住が保障されており、虫歯の治療(削る埋めるなどの治療は行えず抜歯のみ[要出典])や眼鏡の製作といった医療行為(受診日は週に2日程に決められており指定曜日以外は受診できない。但し緊急時には外部の医療施設の医療行為が受けれられる場合もある。また投薬は必要最低限度であり必ずしも満足のいく医療行為が受けられるわけではない)も受けられるため、かえって一般社会で暮らすよりも楽に感じる人すらいる(困窮して罪を犯した者の場合、生活水準が向上することはままある)ため、二度と罪を犯させない特別予防効果が発揮されない場合がある。この傾向は特に発展途上国出身の外国人犯罪者に目立ち、日本で罪を犯しても(出身国の市民社会より生活水準が高く拷問などを受ける恐れもない)日本の刑務所に入れられるだけだから怖くない」と広言した犯罪者もいたと言われている[誰によって?]。 服役歴の長さが職業的犯罪者にとって「勲章」となったり、受刑者同士で犯罪の方法を教え合ったりするなど、かえって犯罪を助長する局面がある。 老人など生活力に乏しい人々が軽微な詐欺や窃盗を繰り返して刑務所生活が長くなり社会復帰が困難になっている事例が増加している。類似の問題として、都市部の浮浪者が冬季に起居する場所と食事を確保することを、出所しても行き場のない元受刑者が収監されることを目的に故意に実害のほとんどない軽罪(微罪不処分相当の軽罪を犯したと自首して逮捕を希望した浮浪者もいたと言われる)を犯して逮捕され、刑務所に入ろうとするというケースも見られる。しかしこの場合、一時的に生活環境を向上させるために犯歴を重ね、多くの前科を持つ犯罪者ということで一般生活に戻ることが困難になる。確実に逮捕されるため傷害・放火などの重罪を犯し大きな人的、経済的被害を出す例もあり(実際に逮捕され新聞記事になった例もある[要出典])、社会問題となっている。
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