自我意識の障害とは? わかりやすく解説

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自我意識の障害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:09 UTC 版)

統合失調症」の記事における「自我意識の障害」の解説

自己他者区別することの障害である。自生思考作為体験など、思考や行動における能動感と自他境界感の喪失みられる一説自己モニタリング機能英語版)の障害と言われている。すなわち、自己モニタリング機能正常に作動している人であれば空想時などに自己の脳の中で生じ内的な発声外部からの音声だと知覚することはないが、この機能障害されている場合外部からの音声だと知覚して幻聴生じることになる。音声限らず内的な思考他者考え捉えると考想伝播つながりさらには考え盗聴される」などという被害妄想関係妄想につながることになる。 考想操作思考操作):他人考え入ってくると感じる。世の中には自分容易に操作できる者がいる、心理的に操られている、と感じる。進むと、テレパシー操作されていると感じる。 考想奪取思考奪取):自分の考え他人に奪われていると感じる。自分の考え何らかの力により奪われていると感じる。世の中には自らの考えヒントになり、もっとい考えを出すものもいると感じる。進むと、脳に直接力がおよび考え奪われていると感じる。 考想伝播思考伝播):自分の考え他人に伝わっていると感じる。世の中には洞察力優れたものがいると感じる。その人に対して敏感になっている。進むとテレパシー発信していると感じる。 自生思考思考即迫):常に頭の中に何らかの考え思考があり、うつ病患者症例に多い「観念奔逸」と似て思考がどんどん湧いてくる思考が自らの意志でもって抑えられない特有な思考苦痛異常状態をいう。これは、統合失調症陽性症状中でも最も深刻で重要な精神症状であるとされる程度が重い患者では、頭の中が不自然な思考の熱状態で気がめいり、頭の中がとても騒がしく落ち着かない訴え思えるような心理状態になる。 考想察知(思考察知):自分の考え他人に知られていると感じる。世の中には自分の考え言動から読めるものがいると感じる。進むと、自分考え知られてしまう特別な存在感じる。自らのプライド高く実際認められずに、被害的にとらえてしまう。進むと、考想が自己他者との間でテレパシーのように交信できるようになった考え波長一致していると感じる。 強迫思考自生思考類似して、ある考え考えない気が済まない考えたくもない、あってはならない考え不自然に浮かび上がり他人に考えさせられていると感じられるような尋常ではない状態をいう。中には読書をする際に、「この部分何回読まないと頭に記憶されない、覚えられない」といった内容不合理な思考瞬間的および随伴的に浮かぶ「文字強迫」などの症状表面化されることもある。統合失調症患者中にはこうした強迫性障害発病当初から慢性的に同時に併せ持つ型の人もいるとされる作為体験自分外部の力によって考えさせられたり、支配されたりするように感じる。 離人症

※この「自我意識の障害」の解説は、「統合失調症」の解説の一部です。
「自我意識の障害」を含む「統合失調症」の記事については、「統合失調症」の概要を参照ください。

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