背景と目標とは? わかりやすく解説

背景と目標

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/03 13:43 UTC 版)

Future Systems プロジェクト」の記事における「背景と目標」の解説

1960年代末、IBM収益大部分ハードウェアよるもので、ソフトウェアとサービスハードウェア付属品扱いだった。価格付いているのはハードウェアだけだが、その価格にはソフトウェアとサービス代金含まれていたのである。 他の製造業者が、主に磁気テープ装置磁気ディスク装置などの周辺機器互換ハードウェア製造販売開始しており、その価格IBMのものよりずっと安価だったこのためソフトウェアサービス代金回されるはずだった収入減ってしまうという問題発生していた。1971年初めジーン・アムダールIBM退社して互換メインフレーム会社立ち上げると、IBM社内タスクフォース結成され互換機市場今後成長する結論付けソフトウェアとサービスコストハードウェア価格転嫁するビジネスモデル早晩成り立たなくなるとした。 もう1つ戦略的課題は、ハードウェア価格着実に低下しているのに対して人件費大部分占めプログラミング保守運用コスト着実に上がっていることだった。したがって顧客企業のIT予算今後減っていき、それに依存しているIBM売り上げ減少する予測された。アプリケーション開発保守運用コスト問題対処し顧客企業のIT予算減ってIBM取り分増やすようにすることが至上命令となった。 同じ頃、IBM市場寡占ソフトウェアおよびサービスコストハードウェア価格転嫁している点を法的に攻められてもいた。そのため、方針転換技術的に法的に非の打ち所のない形で行う必要があった。 1971年5月から6月にかけて、IBM当時副社長 John Opel中心とする国際的タスクフォースニューヨーク州アーモンク招集された。その使命は、それまでコンピュータ全てに取って代わりIBM従来機とは互換性保ちつつ)IBM技術的優位性確かなものとする新たなコンピュータ製品ライン実現可能性検討であったタスクフォース結論は、プロジェクト実行する価値があるが、市場受け入れられるためには、アプリケーションソフトウェア開発・運用保守コスト大幅な削減が必要とした。 FSプロジェクト主な目的は、以下のように定められた。 最新技術採用することで、IBM製を含めた既存コンピュータ装置すべてに取って代わるものにすること。 アプリケーション開発運用関わるコスト大幅に削減すること。 IBM価格設定方針の転換技術的に妥当な基盤与えること。 より低価格ハードウェアによってソフトウェア開発簡素化しIBMにとっても顧客企業にとってもコスト削減になることが期待された。

※この「背景と目標」の解説は、「Future Systems プロジェクト」の解説の一部です。
「背景と目標」を含む「Future Systems プロジェクト」の記事については、「Future Systems プロジェクト」の概要を参照ください。

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