しょくぎょうせいストレス‐かんいちょうさひょう〔シヨクゲフセイ‐カンイテウサヘウ〕【職業性ストレス簡易調査票】
職業性ストレス簡易調査票
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 01:14 UTC 版)
「職業性ストレス」の記事における「職業性ストレス簡易調査票」の解説
日本の厚生労働省は、1995年度より「労働の場におけるストレス及びその健康影響に関する研究」として労働省委託研究を行った。同研究では1997年に「職業性ストレス簡易調査票」を開発し、日本での調査ではこの調査票が広く用いられている。 例えば次のような質問項目がある。 A あなたの仕事について1. 非常にたくさんの仕事をしなければならない 8. 自分のペースで仕事ができる 9. 自分で仕事の順番・やり方を決めることができる 10. 職場の仕事の方針に自分の意見を反映できる 14. 私の職場の雰囲気は友好的である この「職業性ストレス簡易調査票」にはこれまで蓄積された約2万5千人分の調査データによる「属性別全国標準値」があり、それと連動した「仕事のストレス判定図」が4つの仕事上のストレス要因、つまり「仕事の量的負担」と「仕事のコントロール(裁量権または自由度)」そして「上司の支援」と「同僚の支援」について評価を下す。ただし、「職業性ストレス簡易調査票」は個人的な「気づき」のツールとしても用いることが出来るが、「仕事のストレス判定図」は、最低でも10人以上の職場全体での測定を想定したものであり、かつ、プライバシー保護の観点から、健康診断と同様に生情報は会社側の目に触れないように実施しなければ正確な診断とはならない。 2012年4月に公表された「新職業性ストレス簡易調査票」では、その「努力‐報酬不均衡(ERI)モデル」の視点も組み込んだものとなっており、この「新職業性ストレス簡易調査票」に準拠した評価ツールを用いた組織分析調査とコンサルティングもメンタルヘルスのコンサルティング会社によって開始されている。
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