聖バルトロマイ教区教会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/30 04:03 UTC 版)
現存する教区教会は19世紀の終わりにネオロマネスク様式で建設され、1872年7月14日に完成した。 この教会の見所は、中央に教会の守護聖人の聖バルトロマイ、左に聖キリアン、右に聖マルガレーテを祀った主祭壇である。聖バルトロマイの頭上には聖霊がハトの姿で表現されている。ここには以前、父なる神と聖霊を描いた油絵があった。いわゆる民衆祭壇と主祭壇の間にはいわゆる『永遠の光』が浮かんでいる。これはオーストリア・バロックの作品である。 2つの脇祭壇は、左が冠を被った聖母マリアと幼児イエス、右がやはり幼児イエスと聖ヨーゼフを描いている。 さらに側柱沿いに6人の聖人像が並んでいる。聖アンナ、聖リオバ、聖アグネス、聖ヨアキム、聖アントニウス、聖セバスティアヌス (?) である。 告悔室上部には「ペトロの後悔」の絵が掲げられている。この絵はオズヴァルト・オンゲールスの工房で製作された。2階席への入り口下部の小さな窪みにはゴシック時代のオリジナルを写したピエタ像がある。天井画には地球の上にある救世主イエスが描かれている。 教会堂の左側にあった説教壇は第2回バチカン公会議の典礼規定に基づき撤去された。唯一の遺構は、説教壇の天井に取り付けられていた聖霊のハトで現在は主祭壇に取り付けられている(上述)。 教区教会の鐘は、全部で4つの鐘で構成されている。一番大きな聖三位一体に捧げられた鐘は、20世紀中頃に戦争のために鋳つぶされた古い鐘に替わって2000年に鋳造された。ヴュルツブルク郡の最高地点である教会塔の先端から『天国の合図』が鳴り響く。この教会は夜にライトアップされる。 先代の建物最初の教会は9世紀にはすでに存在しており、聖キリアン、コロナート、トトナンに捧げられていた。2代目の教会はおそらく1344年頃にはすでにあり、聖マルガレーテに献堂されていた。この教会は老朽化により、やはり聖マルガレーテに捧げられた3代目の教会に建て替えられた。この教会は当時のヴュルツブルクの司教領主ユリウス・エヒター・フォン・メスペルブルンによって建設され、1598年に完成した。このルネサンス建築を偲ばせるものは、現在の教会の入り口横に建てられている司教領主の献辞と1598年の年号が刻まれた記念碑だけである。
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