翻訳の作風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 15:25 UTC 版)
「アルフレッド・バーンバウム」の記事における「翻訳の作風」の解説
日本語の構造にとらわれず、英語の感性を生かした翻訳を好むとされる。村上春樹は次のように語っている。 「バーンバウムは一種のボヘミアンなんです。特に定職もなく、大学に属しているわけでもなくて、タイに行ったりミャンマーに行ったりフラフラして暮らしている。彼はある場合には自分の好きなように訳すんです。正確かどうかよりは、出来上がりのかたちを重視する。だからわりに自由自在にやって、部分的に削ったりもする、勝手に(笑)」 したがって、原著者よりもバーンバウム色が前面に出てしまっているという見解も見られるが、味のある作風に対してのファンも多数存在する。 タイトル詳細情報日本語タイトル備考Hear the Wind Sing 講談社英語文庫(1987年2月) 『風の歌を聴け』 現在は絶版。テッド・グーセン翻訳のものが2015年に出版。 Pinball, 1973 講談社英語文庫(1985年9月) 『1973年のピンボール』 現在は絶版。テッド・グーセン翻訳のものが2015年に出版。 A Wild Sheep Chase 講談社インターナショナル(1989年10月) 『羊をめぐる冒険』 Hard-Boiled Wonderland and the End of the World 講談社インターナショナル(1991年9月) 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 Norwegian Wood 講談社英語文庫(1989年) 『ノルウェイの森』 現在は絶版。ジェイ・ルービン翻訳のものが2000年に出版。 Dance Dance Dance 講談社インターナショナル(1994年1月) 『ダンス・ダンス・ダンス』
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