美人の条件としての尻とは? わかりやすく解説

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美人の条件としての尻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:03 UTC 版)

「尻」の記事における「美人の条件としての尻」の解説

古くホッテントット呼ばれ、現在ではコイコイ人(コイコイン)と呼ばれるアフリカ南部原住民集団においては女性の尻が大きいことが美人条件とされている。その尻は脂肪臀症(ステアトピギー、独: Steatopygie)と呼ばれる特異な状態を呈し、体の側方より見た場合著し盛り上がりをみせ、子どもを背負った場合足がかり踏み台代わり)になるともいわれる。これは日本においても早くから伝わり、尻の大き女性揶揄しホッテントットと呼ぶことがあった。学童期におけるあだ名としても少なからず用いられ心理的苦痛覚えた女性も多いと推測される。このコイコイ人女性の尻は、栄養状態悪化するとしぼむという。なお、こうした脂肪臀症はコイサンマン旧称ブッシュマン)の女性にもみられる有史以前彫刻土器などにおいて、こうした尻の大きな女性(あるいは母性かたどった神像など)の像がみられることから、初期人類女性そもそも尻が大きかったではないかという考えがある。食べ物豊富に得られなかった狩猟採集民族だったころの人類、とくに獲物狩る男性ではなく、今でいう「家庭」を守り育児をする女性にとっての栄養タンクラクダコブのようなものであろうか)の役目があったのかもしれないコイコイ人コイサンマンには、そうした古い人類の特徴残っていると考えることができる。そして、男性女性二つ大きな丸みに対して興味を持つということは男女という性差がある動物ゆえの当然の反応であるともされていた。おもしろいことに、時代はるかに下ったヴィクトリア朝の女性衣装にも、極端に尻の突き出し強調したスタイルバッスル)がみられる日本においては特に美人条件とまではされていないが、腰周り含めた尻が大き女性子孫繁栄結びつくとのことありがたがる風習があった。安産型安産体形ともいわれるが、現在では実際に安産かどうかとは無関係に女性をからかう言葉自分体形自嘲気味に表現するときなどに多く用いられるトンガにおいてはかつては肥満美人条件ともされ勢い尻も大きいほうがよいという風潮があったが、現在は国を挙げて減量政策のため、旧来の価値観大きい尻が好まれる)の衰退影響及ぼしている可能性懸念される

※この「美人の条件としての尻」の解説は、「尻」の解説の一部です。
「美人の条件としての尻」を含む「尻」の記事については、「尻」の概要を参照ください。

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