縦読みの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 03:19 UTC 版)
縦読みとは、言葉遊びの一種。一見すると通常の文章だが、各行の頭文字をつなげるとメッセージが表れる文章の事であり、読ませたい文章や単語を先に決め、縦に読むとそれが現れるあたり、あいうえお作文と似るが、ほとんどの場合、意図的に読み方を変えさせるよう作ったものであるため、正確には異なるものといえる。違いは後項で詳しく解説する。 作る手順は基本的に、まず読ませたい文章(縦、又は斜め)を考え、それが頭文字になるよう本文を考える、という順番である。これには高度な技術と豊富な語彙が必要になり、中には斜め、下から上、一つの文章に2列以上の読みが隠されているものもある。使用される場面は、主に掲示板などであり、ほとんどの場合、縦読みには本文とは正反対の文章 が隠されているため、しばしば煽りに使われる。また、掲示板等のホームページの管理人に縦読みを仕込んだメールを送ったり、ブログ等のコメント欄に縦読みのコメントを仕込み、削除されるのを避けるという使い方もされ、否定的なイメージがあるが、谷川俊太郎なども、縦読みの手法を扱った詩を書いていて、漫画「デスノート」でも、横読みの文章(縦書きの文章に横読みの文章)が書いてある遺書などが作中で出てきており、インターネット以外にも縦読みの手法は使用されている。 斜め読みは、縦読みから派生した言葉文化の一つ。等幅文字で行頭を左に詰めた複数行の文章であり、n行目のn文字目をつなげて意味を持たせている。一般に、判別は通常の縦読みと比較してさらに困難であり、高い注意力を有する読者にのみそれと気づかせるために用いられる。一見してめだたないような文章を装っていることが多いが、作成は高難度で時間もかかる。
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