絹本著色石清水八幡宮縁起絵とは? わかりやすく解説

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絹本著色石清水八幡宮縁起絵(伝大山崎離宮八幡利益縁起)

主名称: 絹本著色石清水八幡宮縁起絵(伝大山崎離宮八幡利益縁起
指定番号 1930
枝番 00
指定年月日 1995.06.15(平成7.06.15)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  本図は、尾張徳川家依頼受けて寛政八年一七九六五月に住吉広行したためた極書きわめがき】から、大山崎離宮八幡利益図として伝えられてきたが、近年になって画面やや下方右側牛車後方建物、およびその左に描かれた二基の卒塔婆根津美術館の「石清水八幡曼荼羅図」中の高良【かわら】社に景観一致することから、これが石清水八幡縁起描いたのであることが明らかになった。石清水八幡景観描いた曼荼羅知られているが、本図のようにその縁起絵画化したものは今のところ他にない。
 石清水八幡宮は、大安寺の僧行教貞観元年(八五九)に宇佐参籠した際に都の近くに移座すべき旨の託宣受けて上京したところ、山崎離宮付近石清水男山に移座すべしとの示験を再び得て建立されたのがその始まりとされる画面上下およそ七センチほどを区画し樹木風の地模様に、上部中央には金の日輪を、下部中央には白色月輪配した表装【かきびようそう】とし、上方託宣受けた宇佐思われる建物配した風景、その下段大きく回廊囲まれ石清水八幡宮社殿を、さらに下方高良社をはじめとするその他の景観描かれ各所縁起まつわる場面配されている。本図即した縁起書が未【いま】だ発見されていないので全ての場面内容明らかにすることができず、今後究明待たれるところであるが、行教考えられる僧の登場する場面が最も多くそのうちいくつかは、現存する史料伝えられる縁起説話から内容推定できるものがあり、また、離宮八幡宮のもっとも重要な祭儀、「日使頭祭」を表すと思われる場面見られる本図において豊富に伝えられている縁起は、複雑な成り立ちをもつ八幡信仰解明する手がかりとしても注目すべきものといえよう。彩色剥落がかなりみとめられるものの、描写細密で、建物表現にも破綻がなく、南北朝時代の作としても鎌倉時代をさほど遠ざかる時期の作ではなかろう



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