終戦後まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 04:22 UTC 版)
昭和元年、旧家・胡桃沢家の三女として生まれ、「その大きな瞳で世の中を見るよう」と父に名づけられた瞳子。自分の意に沿わず見合いをし、2人きりにされた時、昇吾に強姦されてしまう。その恥辱を家族に訴えることもできず瞳子は各務家に嫁ぐ。瞳子は夫・昇吾の出征中、義妹・和音と反発しあいながらも義父母とともに生活する。しかし、東京大空襲により義父を失い、家業の菱屋百貨店と各務家を守る決意をする。その後、出征から帰った部下や義母・妹のアイデアと協力により、百貨店は徐々に再興。その後、行方不明だった昇吾とも再会。帰還の夜には強姦された悪夢の見合いのことが頭を離れることはなく、昇吾に離婚を申し出る。出征を前に焦って女性にとって最大の侮辱を与える卑劣な行為を昇吾は心の底から恥じ、誘った登山で真摯に謝罪と胸中に抱いていた想いを告げる。紅に染まる山並みは近くで見れば激しい起伏も遠くから振り返ればなだらかな道、昇吾に共に越えようと改めて想いを告げられ、瞳子は夫と真に心を通わせる。
※この「終戦後まで」の解説は、「緋の稜線」の解説の一部です。
「終戦後まで」を含む「緋の稜線」の記事については、「緋の稜線」の概要を参照ください。
- 終戦後までのページへのリンク