紫堂親子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 09:49 UTC 版)
紫堂 涼子(しどう りょうこ)(アル) 主人公の少女。日本人だが外国で育った期間が長いため、高校生になっても日本語は片言。北海道での震災孤児で、心臓疾患を抱えており引き取り手もいなかったためそのまま久須美病院で育てられたが、実際には新薬の人体実験に使われる「噛ませ犬」であった。そのため入院や病院がトラウマとなっている。入院中は外出できず、人形のメイを外界との媒介に使っていた(のち、貴広に壊された)。貴広に引き取られてからは彼を父と呼んでいるが、実際には血縁関係の無い養親子関係。貴広に連れられて戦場を飛び回り、麻薬に侵されたり命を狙われたりしながらも生き延びていく。 実は彼女の身体にはクスミ=ウイルスが隠されていた。ウイルスの作用によって心臓疾患は消えたが、同時に全身の筋力が大幅に上がる(最大筋力が恒常的に出せるようになる)“変化”を起こす身体となる。初めはこの変化を「愛するものを喪う」という危機感に駆られたときに衝動的に起こしていたが、次第にコントロールできるようになった。同時に「愛するもの」が増えていった(初めはメイ、次に貴広。最後は村の人々や日本の親友にまで拡大)。メイ 涼子の人形。入院生活のために外界に出られない彼女のために石動が用意したもので、涼子はメイを介して外界と接触していた。その頃、事情を知らない別の医師にメイを取り上げられそうになり変化の兆候を示したらしい。戦場にも連れて来ていたが、涼子がメイを敵の行動範囲に置き忘れたためにチームが危険に晒され、怒った貴広によって涼子の目の前で壊された(石動によればすでに愛情が貴広に移行していたため、このとき変化は起こらなかった)。 紫堂 貴広(しどう たかひろ)(シドー) 涼子の養父。サングラスと髭がトレードマークの傭兵隊長。部下からは守銭奴と呼ばれているが、実際には誰よりもメンバーを気遣っており、チームを危険に晒す者・調和を乱す者はたとえ涼子でも容赦なく制裁を加える(とは言っても涼子の場合はお尻を叩かれる程度)。涼子が砂漠にいるときには自分も一切水を飲まなかったり、涼子が麻薬中毒になったことを誰よりも悔やんだり、と一挙一動に涼子への愛情がにじみ出てしまう。 自らの命が危険に晒される状態では涼子の変化を止める事ができないと判断し、自身の大怪我を機に傭兵を引退。ラウラと結ばれたが、4年ほどでその幸せを壊され、再び戦場に戻る。涼子との再会を果たした直後久須美のアジトに乗り込み、最後まで誇り高く戦い抜いた。
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