素描・版画部門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 04:14 UTC 版)
素描・版画部門には、紙を素材とした美術品である、デッサン、パステル画、ミニアチュール、版画、本、写本、書簡、リトグラフなどが収蔵されている。コレクションの基礎となったのは、8,600点にのぼる王室コレクション (Cabinet du Roi) で、その後、1806年のフィリポ・バルディヌッチのプライベート・コレクションの遺贈などによって、1,200点ほどの作品が追加、購入されていった。素描・版画部門が創設されたのは1797年8月5日のことで、このときにはアポロン・ギャラリーに415点の作品が展示された。素描・版画部門は3つの部局に分けられている。コレクションの中核をなす王室コレクション、1,400点あまりの王室コレクション由来の銅版画板、そしてエドモンド・ベンジャミン・ロスチャイルドが遺贈した、4,000点の版画(エングレービング)、3,000点の絵画、500点の装飾本である。2012年現在では、その製作技法、および素材の紙が光に弱いために常設展示はされておらず、特別な閲覧か企画展のときのみに、厳重な環境管理下で公開されている。 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、『十字架降架』の習作(インクとチョーク)、1460年ごろ レオナルド・ダ・ヴィンチ、イザベラ・デステの肖像(黒と赤のチョーク、パステル)、1490年ごろ ミケランジェロ、『キリストの埋葬』の習作といわれる、ひざまずく裸婦 ジャン・シメオン・シャルダン 丸眼鏡の自画像(パステル)、1775年 モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール、ポンパドゥール侯爵夫人の全身像(パステル)、1755年
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