べに‐の‐き【紅の木】
べにのき (紅の木)




●熱帯アメリカ、西インド諸島が原産です。現在では、観賞用や染色用として熱帯から亜熱帯地方で広く栽培されています。高さは5メートルほどになり、葉は心形で先端が尖り互生します。枝先の円錐花序に、ピンクの花を咲かせます。果実は赤褐色の軟らかい毛に被われ、「くり」のいがのようなかたちをしています。この種皮からはオレンジ色の染料が採れ、口紅やバター・チーズなどの天然着色料として利用されています。アナトー色素と呼ばれます。アメリカ先住民のなかには、この色素を顔や身体に塗る習慣もあったそうです。虫除けの効果も確認されています。
●ベニノキ科ベニノキ属の常緑低木で、学名は Bixa orellana。英名は Lipstick plant, Annatto。
ベニノキ: | 紅の木 |
ワタモドキ: | 黄花棉擬き |
ベニノキ
(紅の木 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 01:31 UTC 版)
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ベニノキ | ||||||||||||||||||||||||
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![]() ベニノキの花
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Bixa orellana L. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ベニノキ(紅の木) | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Achiote |
ベニノキ(紅の木; 学名: Bixa orellana)は、ベニノキ科に属する熱帯アメリカ原産の常緑低木で、種子から食用色素アナトーをとるため熱帯各地で栽培される。
果実は毛の生えた赤い蒴果で、多数の種子を含む。種子の周囲の仮種皮は赤橙色で、これからアナトーを抽出する。またラテンアメリカ、フィリピンなどでは高価なサフランの代用品として、種子をそのまま香辛料・着色料として用いる。メソアメリカ地域のマヤ系先住民族の代表的な料理である「カルド」と呼ばれるスープも、アナトーの種子をすり潰したもので赤く着色される。アマゾン川流域などの原住民が古くから化粧・ボディペインティングに利用した。現在は食用色素(食品添加物)や口紅に利用される。また葉や種子を民間薬として用いたり、ロープ用繊維をとったりする。
リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである[1]。
ギャラリー
脚注
- ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 512
外部リンク
固有名詞の分類
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