系統と歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 16:46 UTC 版)
ヒンディー語はインド・アーリア語派に分類され、隣国ネパールで話されるネパール語などとも近縁関係にある。 ウルドゥー語とは基本的な語彙や文法がほぼ共通しており、言語学的には同一の言語の二種類の標準化である。 歴史的にはデリー一帯の言語をもとに、ペルシア語・アラビア語からの強い影響を受けてウルドゥー語がまず成立し、南アジア全体に広がった。その後にヒンディー語がアラビア語、ペルシア語系の高級語彙をサンスクリット由来の高級語彙で置換させることによって成立した。なお、ヒンディー語にも基本語彙中にはアラビア語、ペルシア語の語彙がかなり多く存在している。日常生活では両言語の中間的な言語を使用しており、両者を総称してヒンドゥスターニー語と呼ぶこともある。 現代ヒンディー語はインド英語とも影響し合って変化を続けている。 インドでは、憲法の351条でヒンディー語の普及を連邦の義務としており、連邦の公用語をヒンディー語に統一する運動を進めているが、とくに南部のドラヴィダ語圏で反対が強く、反対運動にともない死者を出す騒動も発生した。このため 1963年の公用語法で、英語も公用語として使われ続けることになった。
※この「系統と歴史」の解説は、「ヒンディー語」の解説の一部です。
「系統と歴史」を含む「ヒンディー語」の記事については、「ヒンディー語」の概要を参照ください。
- 系統と歴史のページへのリンク